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No.245 「これ以上、北海道を壊すな」=カジノ誘致に反対

2014年08月21日 11:37

いつも利用する地下鉄駅の近くに大型パチンコ店がある。出勤の時、まだ8時前だというのに客の姿がチラホラ。月曜日は「イベントの日」らしく、行列はいつもより長い。若い男性の姿が多く、仕事はどうしたとついつい心配してしまう。


今日の朝刊に、成人の依存症について調べている厚労省研究班の調査結果が掲載されていた。そのなかで、パチンコや競馬などギャンブル依存の人が成人人口の4.8%にのぼるという。米国では1.6%(02年調査)、香港で1.8%(01年)、韓国では0.8%(06年)である。


日本が際立って高い理由は、パチンコなど身近なギャンブルが全国どこにでもあることらしい。そういえば、パチンコ、スロットルに始まって、競輪やオート、競艇と日本独自のギャンブルや競馬など、日本はギャンブル大国といえる。


ギャンブル依存症は立派な病気である。自主的な「気づき」や他からの「注意」によって改善することはほとんどない。だから「依存症」なのである。カウンセリングなどの治療によって立ち直る例はあるが、ほとんどのケースでは「底付き体験」といって、「とことん底まで落ちる」ことによって、ようやく目覚めるケースが多い。


「底まで落ちる」とは、例えば金銭を使い果たし、仕事を失い、家族もいなくなる。つまり社会的に「すっからかん」になることだ。すべてを失って初めて、自分の過ちに気づく。そこからやっと治療が始まる。


最近では、ベネッセの顧客情報を流出させて逮捕されたシステム・エンジニアの犯行動機が、報道ではパチンコで借金を作ったからという。皆さんの身近でも、パチンコやギャンブルで家庭不和を引き起こした例があるのではないだろうか。


それでもなお、髙橋知事は北海道にカジノという「賭博場」を作りたいらしい。「旭山動物園の行動型展示というノウハウや馬文化をどうIR(カジノを含む統合型リゾート施設)に生かすか」と述べているが、何とも「ノ-天気」としか言い様がない。


韓国には現在17ヶ所のカジノが設置され中国や日本からの外国人客で賑わっているというが、マカオで数百億円の損をして関連会社を危機に陥れた大王製紙のバカボンを思い出すとおり、富裕層が中心だ。


唯一、韓国人が利用できるカジノが1ヶ所あって年間300万人が利用しているが、やはりギャンブル依存症が社会問題化しているという。その町では、雇用が生まれ税収が増えたが、反面、市街地は飲み屋と質店が目立つようになり、詐欺が横行、ヤミ金融が暗躍しているという(5.3道新)。


中毒ケアセンターが運営会社によってカジノに併設されているというのもお笑いだ。カジノが建設されたことによって「人生を棒に振った人」や家族崩壊がどれほど生じたか、想像に難くない。


確かに雇用の場が生まれ、税収も増えるだろう。だけど、地域づくりの手段として私たちが選択するものではない。北海道は自然や食など世界に誇れる素晴らしい資源に恵まれているし、まだ十分に生かされているとはいいがたい。まず私たちがやらなければならないのは、北海道の特性を活かした振興政策の展開であろう。


手っ取り早いものに飛びつくのは、北海道の将来に対するビジョン、哲学がないからに他ならない。小樽、苫小牧、釧路市長が誘致に熱心だという。是非、市長さんに言いたい。「もう一度、自分の地域を見詰めなおして、将来世代に誇れる街づくりしてほしい」、髙橋知事には「これ以上、北海道を壊さないで」と申し上げたい。


(政策情報室 馬場修)