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NO12 【投稿】 民意は民主党にイエローカード!  

2010年07月16日 09:29

【投稿】

民意は民主党にイエローカード! 

札幌総支部 川口哲二 


 7月11日の深夜近く、選挙の大勢も決まりテレビの前でゴロンとなっていた時、『この人達は何を勘違いしているんだろう』と思う画面が連続して飛び込んできた。はじめは自民党本部で谷垣党総裁をはじめ首脳陣が、満面の笑顔を浮かべ一本指を全員でたてている場面。おそらく、予想だにせず改選第1党となったことで、子どものようにはしゃいでいる姿がありありと…。続いて公明党本部から中継され、これまた満面の笑みを浮かべた山口党首が「公明党が言い続けてきたとおり、民主党にレッドカードを突きつけることができました…」とピースサインしながら得意げに語る姿が…。自民・公明の連立政権時代の総括も不十分なまま、現実認識(参院での第一党はいぜん民主党。公明党に至っては2議席減)も謙虚さにも欠けたこの人達に、怒りよりむしろ”むなしさ”を感じてしまった。

 
 政権交代後、初の国政選挙となった第22回参議院選挙で、民主党は改選54議席を大きく下回り自民党の獲得議席にも及ばず44議席にとどまった。この結果、参院での国民新党を含めた与党議席数は過半数を割り込み、より厳しい政権運営が必至となった。また、全道庁労連が推薦したえさき氏(比例区)は見事に初当選を果たしたものの、藤川氏(選挙区)は終盤の追い込みが実らず次点に泣く残念な結果となった。


 民意は公明党が言うような民主党政権に退場を促すレッドカードを突きつけたのだろうか。昨年の政権交代が間違いだったとの判断をくだしたのだろうか?…けっして、そうではないと思う。比例区の得票では民主党が自民党を大きく上回り、非改選議席を加えればなお第一党だ。有権者は民主党に猛反省(サッカーでいうイエローカード)を迫ったが、政権を手放すよう求めたのではない。


 今選挙結果は昨年、民主党への政権交代に熱い期待を寄せた民意が、わずか10カ月ほどで大きく離れたものとなった。政治とカネ、普天間問題をめぐる迷走、唐突感がぬぐい得ない菅首相の消費税10%発言…誰もが思い浮かぶ要因が多々あるが、それだけではなく民主党はこの結果を日常的な政権運営、党活動に対するものと真剣に受けとめ、持続可能な社会保障の全体像や、政権の理念と方向性をもう一度きちんと示し直し、新たな出発を図ることが何より求められる。
 もちろん、民主党を支持し公平・公正な社会をめざしている私たち労働組合としても、きちんとした主体性ある総括が求められる。なにより来春の”道政奪還”という大目標があるのだから…。


 政権与党である民主党にとって、安易な連立組み替えに走ったり党内抗争についやす余裕など全くない。早急に政権運営の基本方針を定め直すことが、再生スタートへの第1歩になると思う。政権交代を実現させた日本の社会・政治を、後戻りさせることは絶対に出来ない。